国際文化交流学科
第1回卒業予定者の近況
2010年度卒業

国際文化交流学科は2006年に設置され、2010年3月に初めて卒業生を送り出します。今回は、2名の卒業予定者の方に、就職活動についてと、今後社会に出て働くにあたっての気持ちについて、語ってもらいました。

株式会社グリーンハウスに入社予定のA.U.さん

私は、来春、コントラクト・フード・サービスを主な業務として行っている株式会社グリーンハウスに入社する予定です。コントラクト・フード・サービスとは、学校、福祉施設、警察、ホテル、レストラン、オフィスなどに食事のサービスを提供することです。

私は、以前から、社会に出て働くこと自体は楽しみなことだと思っていましたが、入学当初は、就職に関して特に具体的なことを考えていたわけではありませんでした。初めのころにおぼろげに考えていたのは、手広くいろいろなことに挑戦することができ、また、5~10年先に成長のステップを登ることができるような職場に入ることができたらいいというようなことでした。

就職活動を始めたばかりのころには、マスコミ、経営コンサルティングなどにも関心がありました。チームの仲間と何かを作り上げること、付加価値をつけた商品を考え出すことなどが自分にとっては面白いと思い、服飾資材の商社や食料品系の商社なども魅力的に思えました。就職活動をしながら、先輩や両親の知り合いなど、いろいろな人から話を聞いて、企業選びを深めていきました。長く働き続けたい、自分の提案が通るような位置にいつかはいたい、というようなことがいつも頭のどこかにありました。

実際の就職活動は、書類審査、筆記試験、webテスト、グループワークでのプレゼン、面接という段階を経て進んでいきました。就職活動を通して、語学力は必ずしも重要ではありませんが、私にとってアピールポイントになりました。グリーンハウスでは、海外との技術提携なども行われているので、そのように感じたのかもしれません。私は、大学では、英語に加え、韓国語も学んでいるので、そういったことも活かすことができたらと思います。

入社したらおそらく、営業所へ配属されたり、調理の研修などを行ったりすることになるはずです。もともと料理を食べることや作ることは大好きで、食育事業にも関心があります。いつか、新しいことを企画して、それを実現することができるようになれたらうれしいと思います。

全日本空輸株式会社に入社予定のY.K.さんの話

私は、高校生のころから、英語を使う仕事に就きたいと思っていました。英語を使う仕事ということでは、旅客機の客室乗務員というものはなんとなく頭の片隅にあったかもしれません。しかし、そのような考えも漠然としていて、大学に入ってからも将来特に就きたい職業のはっきりとしたイメージを持っていたわけではありませんでした。ただ、もともと旅行が好きだったので、2年生の春にカナダに一ヶ月ほど滞在し、また、その他にも、暇を見つけて、オーストラリアをはじめ数カ国を訪れました。

やがて就職活動を始める時期が来て、大学で開催されている「エアライン講座」に出席するようになりました。その他にも、ブライダル業界、ホテル業界、化粧品関係の企業などにもチャレンジしてみようと思い、活動を始めました。

実際に、全日空を対象とした就職活動を始めてみると、倍率も高そうで、非常にプレッシャーを感じました。応募者はみな対策をたてて臨んでくるので、その中でどのように自分をアピールするかということを常に考えました。当然のことですが、企業研究を丹念にしたり、身だしなみに気を使うということなどです。特に自分が良い印象を与えることができたと思うのは、笑顔と言葉遣いです。言葉遣いについて言えば、高島屋のケーキ屋さんでアルバイトをしていたことが非常に役に立ったと思います。このアルバイトでは、接客における礼儀やマナーなどについていろいろなことを学ぶことができたと思います。そのおかげで、敬語の表現も、特に意識しなくても、口からすらすらと出てくるようになりました。

客室乗務員の仕事にはかなりの体力が必要とされると思いますが、私は「よさこい」をずっと以前からやっているので、体力には自信があります。「よさこい」で鍛えた体力をアピールできたことも良かったと思います。「エアライン講座」での練習も役にたったと思いますし、やはり全体的に言えば、自分の柱を建てて、それを軸にアピールしたことが良かったのではないかと思います。

入社まであと数ヶ月の現時点では、不安な気持ちも少しありますが、どちらかといえば期待感のほうが大きいように感じます。入社後には、まず、研修などの訓練があると思いますが、それが楽しみです。自分を鍛えて、向上することができるということが楽しみです。もともと旅行が好きなので、飛行機に乗っていろいろなところに行くことができれば、幸せです。