職場であるパシフィコ横浜にて

堤 尚子さん
2010年度卒業
株式会社 横浜国際平和会議場

体験することで見つけた未来の自分像。
興味のあることはどんどんチャレンジして可能性を広げたい

私の勤める職場の住所は、「横浜市西区みなとみらい1-1-1」。神大生なら必ず一度は訪れたことがあるはず、入学式・卒業式を行っている会場です。海の大好きな私ですが、まさかこれほど海に近い所で働くことになるとは思ってもいませんでした。

高校生の頃からの夢は、日本語教師になること。アメリカで1ヶ月のホームステイをして、日本の文化をもっと世界に紹介したいと思ったのがきっかけです。実際に日本語教員課程での勉強はとても面白く、どんどん日本語の世界にはまっていきました。課程の総まとめ、4年生の秋にある教育実習直前は、準備が間に合わず毎日遅くまで大学に残っていたことを思い出します。空き教室を探し出してはリハーサルをし、仲間同士互いにアドバイスしながら翌日に控える授業の緊張を解していました。

国際文化交流学科は個性的な先生が多く、学生も向上心の強い子ばかりだったので、授業はみんなで作り上げていくというスタイルが楽しかったです。“自分のこと(国)だけでなく相手のこと(国)も知らなければ、全てが一方通行なコミュニケーションになってしまう怖さ”を4年間で学びました。社会人となった今でも大切にしたい精神です。

日本語教師以外の道に興味を持ったきっかけは、大学3年の春休み、学部が主催する「海外企業研修」へ参加したことでした。研修先のシンガポールでは、旅行会社や建築会社など実際の現場に触れることで、「教える」ということから「学ぶ」ということに自分の興味が思い切りシフトしてしまったようです。それまで “なんとなく”取り組んでいた就職活動も、研修以降は本気で取り組むようになりましたね。

そして縁あって現在の会社に勤めることになり、今は営業課に所属しています。お客様の目的は医学会、セミナー、コンサート、社内会議、展示会など多種多様で、多文化社会の中で生活しているというような感覚は、大学時代から変わっていません。

昨年11月にはAPEC(アジア太平洋経済協力会議)という大きな仕事を経験しました。テレビでも中継等で大きく取上げられていたそのイベントに、運営する側として携われたことは、本当に貴重な経験だと思います。社会人になった今でも、自分で体験することに勝る勉強方法はありません。自由な時間のある学生なら尚更、興味を持ったことにはどんどんチャレンジして将来の可能性を広げて欲しいと思います。