カリキュラム

国際文化交流学科では、さまざまな場面での文化交流を実践するために、①多様な文化を理解する力②日本文化を発信する力、両者の基盤となる、③外国語力を身につけることを目指します。そのために①国際文化研究・比較文化研究②日本文化研究③英語・地域言語という3つの科目群を用意しています。

1・2年次では全員が文化交流入門(国際・日本)を履修します。学科の多くの教員による、これからの文化交流に必要な基礎知識を伝える講義です。基礎演習では、グループによる調査・発表などを通じて研究の基礎を身につけます。専門演習Iは、国際文化、日本文化の両面についてより専門的な知識を身につけ、それをふまえて学生が研究発表を行う演習型の授業です。

また国際文化交流学科の特徴として、英語に加えて、地域言語としてドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語、韓国語、日本語(留学生)のうちから1言語を選択することが挙げられます。複数の言語を文化・社会などの知識とともに学ぶことができます。

3年次では、全員が専門演習IIを履修します。各学生が多様な教員の「ゼミ」から1つ選択し、自ら選んだテーマに沿って、教員の指導のもと研究を深めていきます。2年次からの外国語学部ゼミナールもまた同様のゼミナール形式をとっており、意欲のある学生はこれら2つの「ゼミ」をとることができます。4年次の卒業研究では、自分が今まで研究してきたことを論文という成果につなげます。

主な専攻科目

必修科目

1年次

文化交流入門(国際)、文化交流入門(日本)
国際文化交流基礎演習
入門地域言語(ドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語、韓国語、日本語)
英語(OCSA、英語コミュニケ―ション(Listening)、ライティング基礎) など

2年次

国際文化交流専門演習IA(国際)、国際文化交流専門演習IB(日本)
応用地域言語(ドイツ語、フランス語、スペイン語、ロシア語、中国語、韓国語、日本語)
英語(OCSB、英語コミュニケ―ション(Reading)、ライティング応用、英語表現演習A) など

3年次

国際文化交流専門演習II
英語(英語表現演習B) など

4年次

卒業研究  など

選択必修科目

日本文化研究科目、国際文化研究科目、比較文化研究科目

日本文化論、日本芸能論、日本思想史
国際文化論、国際事情、国際社会論
文化比較論、比較日本文化、国際日本学 など

英語

上級英語演習(リーディング)、上級英語演習(スピーキング)
英語日本文化演習、英語国際文化演習
英語専門演習(文化)、英語専門演習(言語)
英語海外研修  など

選択科目

日本語教育研究科目、地域言語特講I・II、卒業研究 など

専攻科目一覧

ゼミナール

国際文化交流専門演習IIと外国語学部ゼミナール(*)

岩畑 貴弘 言語学から見る日本語と英語の違いについて
上原 雅文 日本思想史の研究
ジェームズ・ウェルカー 戦後から現在にいたる日本のファン文化
大川 真由子 イスラーム地域の文化研究
菊地 恵太  外国語学習のメカニズムとポジティブ心理学
熊谷 謙介 多文化共生を考える
駒走 昭二  日本語再発見
後田多 敦 歴史と現代社会
鈴木 幸子 インバウンド研究・通訳案内士の役割
辻子 美保子 言語の普遍性と多様性
堤 正典 ユーラシア諸地域の言語・文化・社会
坪井 雅史 国際社会の諸問題を考える
富谷 玲子 ことばと社会を考える
中林 広一 食文化研究
廣瀬 富男 言語を「科学」する:生成文法入門
深澤 徹  日本語を亡ぼさないために、今わたしたちに何ができるか考える
ステファン・ブッヘンべルゲル 西洋のミステリーフィクション
細田 由利 第一言語・第二言語によるコミュニケーションのビデオ分析
前川 理子 神話・宗教を学ぶ
前田 禎彦 日本古代・中世の歴史・文化を調べ考える
前田 マーガレット British and American Studies
松本 和也 日本(語)の近現代文学を読む
山本 信太郎 イギリスを中心とするヨーロッパの歴史と文化
尹 亭仁 言語景観と外国語の学習 
クリスチャン・ラットクリフ 日本人の考え方と生き方― 昔と現代の文化比較