SEA Program

 

イギリスで得たもの

英語英文学科3年 福井琴乃さん

初め、イギリス=大都市を想像して向かったものの、イギリスの地には鮮やかな緑の一面が広がり、自然の美しさに目を奪われた。青々とした草原と、あたり一面に咲く花々。川のせせらぎの音を聴きながら、ベンチに座り本を読んでいる地元の人。この様子は、まさにヨーロッパの風景画でしか観たことのない世界を実際に現実で観ているようで、じつに感動的だった。その場にいるだけで心癒され、穏やかな気持ちになる感覚がした。イギリスはどの風景も写真に納めたくなるような、素敵な場所ばかりである。様々な場所へ出かけて、散歩をして、ぜひ皆さんには、自分の目で確かめて欲しい。

また、私は食べることが大好きなので、イギリスの伝統的な食生活も存分に楽しんだ。アフタヌーンティーのある店に6軒以上は友達と訪れたり、イギリスにおいて居酒屋的立ち位置のパブに行って、お酒を呑んだり、フィッシュアンドチップスを食べたりした。日本だと1人でレストランなどで食事をとるのは珍しい光景ではないと思うが、イギリスでは誰かと一緒にお茶をしたり、食事をしている割合が圧倒的に多かった。このことは、食事が目的なのではなく、会話を楽しむことが目的なように見えて、とても素敵な文化だと感じた。

イギリスは様々なことを楽しめる国だと思う。日本にいた頃の私は勉強やサークル、バイトや遊びなどやる事ばかりで、1日1日が早く過ぎていくような感覚だったが、イギリスへ行ってからは、ゆったりと過ごす時間を生活の一部に取り入れるのもいいと思えるようになった。また、自分に余裕をもてることで周りの人との交流も大切にできていると感じる。

イギリス訪問は、自分の生き方を見つめ直す、大きなきっかけとなる出来事になった。