私の中の「好奇心」を見つけ出せたSEA2
英語英文学科3年 松田千彩都さん

SEA2に参加して最も心に残ったことは、授業でしか見たことがない絵画や劇を自分の目で見ることができたことだ。正直、授業内で絵画から読み取れる社会背景や、画家について勉強しても興味がわいたことはなかった。SEA2のための事前準備でも絵画の勉強をしたが、同じような感覚だった。なぜならその絵画も画家も本当に存在していたと信じられないからだ。高校時代苦手だった歴史の勉強をしているようで退屈だった。大学三年で初めてイギリスへ行き、そこで見た景色は想像をはるかに超える素晴らしいものばかりだった。なんだか退屈だと思っていた絵画を実物大で目の当たりにし、当時の画家の作画技術を間近で見て、ずっと昔の絵がなぜ今も多くの人たちに見られているのか、少しだけわかった気がした。
この「少しだけ」わかったと感じた部分が私を大きく変えた。この絵はなぜ描かれたのか、どのような技法が使われているのか、どのような人が描いたのか…。自分でも驚くくらい絵画に好奇心が湧いた。テートブリテンではお気に入りの絵画の絵葉書を買い、切り取って携帯電話のケースに貼った。最後に、私はSEA2に参加したことで今まで自分では発見できなかった自分の中の好奇心を見つけ出せたと思っている。皆さんもぜひSEA2に参加して自分の新たな一面を探し出してみてほしい。
