Q　留学先の大学はどんなところ？その印象は？

サラマンカはマヨール広場（Plaza Mayor）を中心にいくつかのキャンパスが街中に点在し、学部ごとに別々のキャンパスで学びます。他学部の生徒や留学生の私たちも、もちろん各キャンパスに出入りすることができて、たくさんの生徒と関わる機会が無限にあります。スペイン国内のみならず、世界的に知られる学生都市として、図書館や喫茶店などサラマンカならではの趣を街中のあちこちで感じることができます。

Q　ここがすごい！お勧めポイントは？

スペイン料理のよく知られたひとつとして生ハムがありますが、スペイン国内の生産量の大部分を占めるのがサラマンカです。あちこちにバルやカフェテリアがあり、街のどこにいてもタパスやピンチョスを楽しむことができるのもスペイン北部地域の魅力のひとつです。中でも私がお気に入りだったのはバン・ディック（Van Dyke）通り。タパスの中でも特にお肉を扱ったバルが多く、現地住民も足しげく通う場所のひとつです。気に入ったバルを見つけるのも、スペイン生活を充実させる１つのポイントだと私は思います。

Q　苦労したことは？

日本人の感覚と比べるとスペインの人々はだいぶルーズなので、書類を出すにしても「自分は担当じゃないから出来ない」「分からない」など現地大学のオフィスでトラブルだらけでした。向こうから何かをしてくれるということはあまりないので、何でも自身で申し出る、主張する（もはや言い張るぐらい）でないと物事がスムーズに進まないです。主張が苦手な人は、自分で主体的に行動するクセをつけておいたほうがいいと思います。

Q　留学前に思い描いていたものと実際は違いましたか？どう違いましたか？

留学生活を送っていく中で関わる人々の多くが、スペイン国外からきた留学生というところが少し寂しく感じました。もちろん日常生活で用いるスペイン語に加えて英語を扱うことが出来るので、結果的に自らのスキルアップにつながりましたが、世界から様々な学生が訪れるサラマンカという都市の特色上、そういったことも起こることを理解しておくといいと思います。

Q　行く前に比べて変わったことは？

私はすごくボディランゲージやボディタッチが多くなりました。おしゃべり好きで人懐っこいスペイン人と一緒にいるうちに私自身もハグやキスでの挨拶が好きになりました。女性と挨拶をする場合はキスをすることが多いスペインですが、徐々にその風習に慣れ、ボディタッチをきっかけに人との距離がグッと縮まっていく。その感覚がたまらなく好きになりました。

Q　これから留学をめざすみなさんにアドバイスを！

胸張って歩く自分自身に出会えたこと。これこそ、留学を経験した私が得られた、最大の成果です。学業でも生活面でも、かならず、新たな発見があると思います。「自分で選んだ道に後悔しない」「頑張ってみよう」と覚悟を決めて、この留学を目指した私もそうでした。語学を向上させるにも、何かスキルアップをするにも、神奈川大学外国語学部のスペイン語学科には、私たちに最大限のバックアップをしてくれる制度があり、そしていつでも力を貸してくれる素晴らしい先生方がいます。まずは一歩、自分の言葉・力で踏み出していく覚悟を、これから留学を目指すみなさんには持ってほしいです。自分の足で世界を味わってください。