2013年度(第15回)レポート ―アメリカ・ハワイ

 海外にある日本企業を訪問し、そこで活躍している日本人のお話を伺い、彼らに刺激を受け覚醒された学生が将来の夢実現のきっかけとすることができるよう願いを込めて、このプログラムが開始された。ここに第15回・2013年度 ハワイ日本企業訪問の体験の一部を紹介したい。
 JALでの講演は昨年同様、若いグランドスタッフ(相沢氏、中村女史)が各自の業務内容を中心に説明し、学生の評判も良好だった。JTBでは、昨年同様鈴木氏が、自分の発想で企画したイベントを説明し、有限実行の精神を強調していた。昨年との違いは、現地の若者による英語での話があったこと。ハワイ大学レーノルズ教授の講義は、一昨年のシュミット教授の講義同様、内容のあるものだった。
 今年度もハワイの日系人向けのラジオ放送(KZOO)に出演でき、また日本向けのPacific Rim のオープンスタジオでも数名の学生が出演した。日本人アナウンサーのハワイでの活躍ぶりを目のあたりにし、さらにラジオ出演も可能になり、学生にとって刺激的な体験となった。戦争と平和を考える機会として、昨年に引き続き日系三世のカネシゲ氏の講義が有意義であった。またアリゾナ記念館の訪問も意義があった。パールハーバーの映像を観戦し、その後に水没した戦艦アリゾナまでボートで行き、戦争と平和について考えることができた。
 最後に、過去二回の企業訪問の成果と同様、今回も14名の学生は、海外で活躍する日本人の講義を聴講し、海外で働く人の資質、英語力の必要性、異文化体験談を学んだ。これからの経験は、これからの神大での学業の励みとなることが期待される。これからもこのプログラムが継続されることを願いながら、2013年度ハワイ企業訪問の報告書とする。

引率者 石黒敏明(外国語学部 英語英文学科)

日程

9月12日(木) 日本出発、ハワイ着、モアナルア公園、カカアコパーク
9月13日(金) 浜田順子氏宅訪問、ハワイ大学レイノルズ教授講義
9月14日(土) JAL企業訪問・レクチャー、アリゾナ記念館
9月15日(日) 教会等市内訪問、ダイヤモンドヘッド散策
9月16日(月) STUDIO RIM HAWAII徳重氏レクチャー、Plantation Villageカネシゲ氏レクチャー
9月17日(火) KZOO日本語ラジオ局訪問、JTBホノルル企業訪問・レクチャー
9月18日(水) JCB企業訪問・レクチャー
9月19日(木) 出国
9月20日(金) 日本着

参加学生の報告書から

1)新しい価値観を吸収することができた。

 期待と不安が入り混じった気持ちを抱いて始まった私にとって初めての海外渡航。海外に展開している企業の方や海外で生活している日本人の方、そして日系3世の方と対面することのできる"海外企業見学"という貴重な体験をすることができた。今回の企画を通して、たくさんの知識を得ることができたのはもちろんのこと、新しい価値観を吸収することができた。そのことがなにより、私にとってかけがえのない財産になったと感じている。また、今回の経験は、今後の自分自身を見つめ直す良い機会になった。

2)学年を問わず海外に興味のある人は是非、参加して欲しい。

 今回、海外企業見学inハワイのプログラムに参加して普段味わうことの出来ない経験をした。それはハワイ大学の講義を受けたり、現地で活躍している日本の企業で働いている人や個人の生の声を聞けたことである。普段は「ハワイ=観光で出かける土地」ということばかり考えるが、このプログラムはそのイメージを覆し、特に企業見学をした時は2年後の就職活動で自分が会社説明会に参加しているかのようだった。来年度のこのプログラムには、学年を問わず海外に興味のある人や日系の企業に就職したい人は是非参加して欲しい。

3)移民や日系の方の歴史も初めて知ることができました。

 今回の海外企業研修は、普段の授業では聞けない貴重なお話をたくさん聞くことができました。企業の名前は知っていても詳しくは知らなかったし、仕事をする上での苦労もレクチャーを受けるまで知らなかったです。また、移民や日系の方の歴史も初めて知り、自分は何も知らないと気づかされました。今回のレクチャーで学んだことを、これから先に生かしてもっと自分から学ぼうと思いました。また、自由時間での経験、特に英語やジェスチャーを自分なりにフルに使った経験も自分にとって大きな財産になったと思います。

4)日本から離れ異なった環境で生活することの魅力がわかりました。

 今回のハワイの企業見学は自分にとってとても貴重で意味のあるものになった。初めは言葉のことなど不安しかなかったが、現地の人はとても優しく特に苦労もせずに一週間も過ごすことができた。普段過ごし慣れた日本から離れ異なった環境で生活をすることの魅力がわかった。様々な文化を経験することは重要だと思った。以前から留学をしてみたいと考えていたが、今回の経験を通してさらに留学をしてみたいと思うようになった。