2015年度(第19回)レポート ―アメリカ・ハワイ

 「ハワイ日本企業訪問」(2011年から5回実施)は、「シンガポール日本企業訪問」(2005年から3回実施)のあとを受けて企画され、「海外で活躍している日本人に学ぼう」という趣旨ではじまったプログラムです。ハワイでは、日本企業だけでなく、日本人先輩が関わっている教育施設(ハワイ大学、ホノルル補習授業校・ハワイ日本人学校)も訪問し、神奈川大学外国語学部学生にとって、大学での勉学、さらに卒業後の人生設計によき刺激と励みになることを願いながら、このプログラムを継続してきました。下記に、参加学生の報告書の抜粋と記念写真を一例として掲載しますので、学科生、受験生の皆さんも、将来このプログラムにぜひ奮って参加してください。

引率者 石黒敏明(外国語学部 英語英文学科)

日程

9月7日(月) 日本出発、ハワイ着、モアルナ公園~パンチボール~カカアコパーク訪問
9月8日(火) Hamada Junko氏宅訪問、ダイヤモンドヘッド散策
9月9日(水) レインボー学園日本語学校講義、STUDIO RIM HAWAII訪問・レクチャー、元ソニーハワイ代表レクチャー
9月10日(木) JTBホノルル訪問・レクチャー、Plantation Villageレクチャー、KZOO日本語ラジオ局訪問
9月11日(金) JALホノルル訪問・レクチャー、アリゾナ記念館
9月12日(土) ノースショア探索
9月13日(日) キリスト教会訪問・レクチャー
9月14日(月) ハワイ大学教授講義
9月15日(火) 出国
9月16日(水) 日本着

参加学生の報告書から(抜粋)

 この度、私は2015年9月7日から15日に行われた海外企業見学に参加し、ハワイを訪れた。参加の理由は現在2年生で再来年度から本格的に就職活動をしていくので、そのための準備として企業見学は非常に良いと思ったことである。また、外国で仕事をしたり、英語を生かす仕事に興味があるので是非参加しようと思った。。。

 2日目はまず浜田さんという方のお宅に訪問させていただいた。そちらでは英語が話せない小学生のためにESL(English Second Language)の教師として働くことになった浜田さんのそれまでの道のりを話していただいた。浜田さんはとても優しく、お菓子や飲み物などを提供して下さった。。。

 3日目は午前に大学の近くにある日本文化センターを訪れた。そちらで日本語の補習校のレインボー学園の校長である荒木さんから講義を受けた。レインボー学園はどんな学校か、ホノルルは唯一アメリカで王朝があったこと、ワイキキビーチは人工であること、またワイキキビーチにパトカーが多い理由など、色々なことを教えていただいた。午後からはラジオパーソナリティなどでご活躍中の徳重さんからお話を伺った。まず全員の自己紹介を通して話し方について指導していただいた。そして現在の職に至るまでの経緯を話していただいた。徳重さんのお話の後、元ソニーハワイ代表の坂井さんからお話を伺った。日本語と英語の両方で書かれた資料を基にお話ししていただいた。そこには様々な名言が書かれてあった。その一つは、「明確な目標を示し皆に宣言する(Set clear goals and declare them publicly)」という言葉であった。すなわち目標を決めたら、それを心にとどめずに家族や友人に宣言することで叶うという意味である。宣言したからには責任感が生まれ、頑張れるのだろう。この言葉にはとても感心した。

 4日目はJTBホノルルの鈴木さんから仕事内容やJTBとはどんな会社かなどを教えていただいた。魚の絵を全員で描いて、全員が左向きの魚を描いたので、そこから日本人は魚の絵を描くとき93%が左向きで描くと教えていただいた。アイディアを持っている人は工夫したり物事の視点を変えたりするので違った視点から魚を描いたりするようだ。鈴木さんの後は日系三世の兼重さんから日系移民のお話を伺った。非常に日本語が上手な方だった。そのあとは兼重さんと石黒先生と他数名の学生で一緒に昼食をとり、そのあと博物館に行き、兼重さんから第二次世界大戦やベトナム戦争などについて深く教えていただいた。

 夕方からはKZOOというラジオ局へ行き、パーソナリティをされている小椋さんからどういった仕事をされているのか、この仕事までの道のりは、など教えていただいた。驚いたことにスタジオを訪問した9月10日の10:30AMに俳優の高橋英樹さんご家族がゲストで出演していたということだ。「妻の小林亜紀子さんはあなたの席に座った」、などの情報も教えていただいた。

 5日目はホノルル空港へ行き、JALに務めている伊藤さん、北川さんからお話を伺った。伊藤さん元々国内線担当で色々な部署を経て、数年前からハワイでお仕事をされているとのことだった。北川さんは私たちと同世代でとても親近感があった。ハワイで1年務めるのに試験があり、それを、なかでも英語を乗り越えるのが大変そうだった。お二人からJALについての情報を沢山吸収することができた。最後にはJALの非売品などのグッズを下さった。その後はアリゾナ・メモリアルへ行き、真珠湾攻撃についての博物館に入った。

 8日目(最終日)は大学内の教室で教授をされているレイノルズさんから講義を受けた。グローバル化についてや日本の文化とアメリカの文化の違いなどを教えて下さった。夕食はこれまで講演をしてくださった方の中の数名とレストランで一緒にお食事をした。講演で得られなかったことをさらに得られてとてもいい経験になった。
ほぼ毎日自由時間があったのでそれを利用してショッピングをしたりビーチに行って海を見たり食を楽しんだりした。講演を十分聞けてさらに観光もできたのでとても充実した8日間になった。

国際文化交流学科 行方楓雪