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国際文化交流学科 ドイツ語1・2年生合同スピーチコンテストを開催しました(7月21日)

7月21日(木)、10時半~12時、国際文化交流学科地域言語科目のドイツ語履修者1・2年生が集結し、毎夏恒例となりつつあるドイツ語劇スピーチコンテストを開催しました。
今回ノミネートされたのは『どう思う?』『HAJIMEによる恋愛教室』『パーフェクト・グレーテル』の3作品でした。

『どう思う?Was denkst du?』は、ドイツのパフォーミングアーツ集団リミニ・プロトコルの『100%東京』にインスパイアされ、アンケート形式という新しい演出方法で、芝居を見ているだけではなく、参加し、さらには考えることを余儀なくされる空間を作りたいというリーダーのアイデアのもと作られた斬新なスタイルの劇でした。観客であったはずの1年生も最終的には、「はいJa」あるいは「いいえNein」といった声を自然と発していたのが印象的でした。続く、『HAJIMEによる恋愛教室』では、雰囲気が一転しコメディー・ショー?に。ただし、主役のキャラクターがなかなかに濃厚で、また繰り出されるドイツ語がとても自然、かつスライドとの連動によって味わいが深まり、会場からは絶えず笑いが起こっていました。最後の『パーフェクト・グレーテル』では、作りこまれたかわいらしいスライドのタイトルとともに、グリム童話のメルヘンの世界が再現されるのかと思いきや…!!細部にメンバーの拘り溢れる視覚的な工夫と演出が散りばめられ、一気に迫真のラストシーンへ(!?)

優勝は『HAJIMEによる恋愛教室』準優勝は『パーフェクト・グレーテル』が選ばれましたが、3作品ともに、例年に見劣りすることない高水準の作品で、ドイツ語履修の底力をあらためて堪能できました。また、惜しくも受賞にはなりませんでしたが、『君はどう思う?』のような、「現在の日本の政治をどう思う?」「日本のメディアについてどう思う?」といった政治的な質問を取り上げた作品についても、ドイツの留学生からは非常に高い評価を得ていました。
最後に、ドイツ語を使った演劇という慣れないジャンルにも関わらず果敢に挑戦してくれた応用ドイツ語AIの履修生たち、参加してくれた1年生たち、このイベントを楽しみに駆けつけてくれた上級生たち、そしてドイツ語と日本語で貴重なコメントをしてくれたデュースブルク・エッセン大学からの交換留学生であるRamonaさんとLaraさんに、心からの感謝を申し上げます。

文責:小松原由理