—スペイン語学留学通信— VOL.2

En la residencia

ある日の昼食。毎日サラダやお魚が食べられるのがありがたい。

サラマンカに来て8日が経ちましたが、寮の生活は意外と快適です。最初のほうは慣れなかったのですが、寮の食事もおいしいです。でもとても油っぽくバランスが偏っているので自分で意識して野菜を摂るようにしたらいいと思います。食堂にはアントニオとベゴーニャがいて何日か経つと顔を覚えてくれて仲良しになりました。主食は大体がパンで時々パエリアがあったり、パスタが出たりします。

また寮にはパソコン室も完備されており、毎日のように活用させてもらっています。洗濯室もあるのでお金を払えば洗濯することができます。スペインは日本と違って乾燥しているので朝干せば夕方には乾いています。部屋は基本的にバス・トイレ付きの個室ですが、部屋の隣にバスルームがあってそこを二人で共用するケースもあります。必要があれば部屋も毎日掃除してくれるので、ホテルに泊まっているみたいでとても快適です。
この寮には他の留学生も寄宿しているので、いろいろな場所でコミュニケーションをとることができます。学校以外でもスペイン語を使う機会があるので会話力の向上にも繋がります。
そしてなんといっても、大学にとても近いことが何より素晴らしいことだと思います。一番遠い校舎でも10分あれば辿り着けます。
大学にもマヨール広場にも近いこの寮で過ごす1ヶ月間はとても楽しいです。(N.M)

En las clases

校舎の前で。この建物で授業が行われます。

私は、今回のサラマンカ研修に参加してみて、普段日本の大学でスペイン語の授業を受けるのとはまた違った面白さがあるということを発見しました。例えば、サラマンカでは文法の授業もスペイン語で教わるのですが、そこでは日本の授業で聞いていたスペイン語がいかにゆっくりだったかが実感できます。こちらの先生はナチュラルスピードで話すので、最初はすごく早口のように感じました。もう日本ですでに終わった学習範囲でも、スペイン語で説明されるとなかなか理解しづらい部分もあります。授業中聞いているだけでは解決できないので、毎日出された宿題をきちんとこなし、分からないところは先生に聞くようにしたところ、今では授業で先生が話す速さに耳が慣れ、大まかな内容が分かるようになってきた。それからは授業がすごく面白く思えています。

クラスには様々な国から学びに来ている学生がいます。基本的には少人数のクラスで、イタリア、ドイツ、フランスなどのヨーロッパ圏や台湾、韓国などのアジア圏、またアメリカやカナダから来ている人もたくさんいます。みんな、スペイン語を上手に話せるわけではないけれど、一生懸命単語を並べたりしながら積極的に話そうとしています。
クラスではそうした違う国の人たちと一緒に学ぶ機会があるので、彼らとはスペイン語を共通語としてお互いの文化を教えあったり、その人が考えていることを知ることができるので、話しているうちに新たな発見があったりして、すごく面白いです。これは、日本にいて授業を受けているだけではなかなか味わえない面白さです! (N.I)

サラマンカの有名人

サラマンカの有名人といえば、私たちの住んでいる寮の名前にもなっているフライ・ルイス・デ・レオンと、そしてこの人、ラサリーリョ・デ・トルメス(写真右)でしょう。ラサリーリョは16世紀ごろ書かれたといわれている小説の主人公の名前です。サラマンカを出ることになったラサリーリョが母親との別れの後、最初の主人とともにトルメス川にかかる橋を越えるシーンはとてもよく知られています。

サラマンカの写真スポット

サラマンカの写真スポットといえば、ローマ橋から旧市街を臨むアングル(サラマンカ通信Vol. 1をご覧下さい)ですが、実は少し足を伸ばすともっと素敵な写真が撮れます。よく晴れて風のない日にローマ橋の隣にかかる橋 Puente Enrique Esteban から撮ると、その水面にカテドラルが映り込んでとても美しい風景になります。とはいえ、すぐに水面が揺れてしまうので、撮るのはなかなか難しいです。この写真を撮れた方は幸運の持ち主かも知れません。

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