—スペイン語学留学通信— VOL.6

フラメンコの授業

私はサラマンカ滞在中に大学のアクティビティーのひとつとして行われたフラメンコの授業に参加しました。授業は1回1時間半で、合計8回行われました。クラスには約15人の生徒が参加しており、そのうちおよそ3分の1が日本人、残りはヨーロッパ人やアメリカ人でした。授業で習ったのは『セビジャーナス』と『タンゴ』の2曲でしたが、ペアで踊ったり、生徒全員で輪になって踊ったりしたのはとても楽しい経験でした。初心者のためのレッスンだったので、先生が毎回少しずつ丁寧に教えてくれました。特に丁寧に教えてくれたのは腕の使い方や回転の仕方でした。先生の動きをよく見ながら少しでもきれいに踊れるように頑張りました。8日間という短い時間の中で2曲を覚えることができたし、外国人の生徒と交流をもてたので参加してよかったと思っています。(M.M)

自由会話

レオンのカテドラル。中のステンドグラスは必見。

サラマンカ大学のコースでは、必修の授業のほかに選択で自由会話(Conversación fuera del aula)を履修することができます。クラスは平日の夕方に約1時間ずつ、教室ではなく、バルのテラスで行われますが、バルは毎回同じお店ではなく、毎週違うお店を利用します。私が参加していたのは、スペイン人の先生が1人で、生徒は日本人3人、アメリカ人3人、ドイツ人1人、アイルランド人1人のクラスでした。毎回好きな飲み物を飲みながら決まったテーマについて会話をしたりゲームをしたりしました。今まで外国人とスペイン語で会話をする機会がほとんど無かったので、最初はスペイン語を聞き取ることも自分の言いたいことを上手く伝えることもできませんでした。しかし日が経つにつれ、スペイン語にも慣れてきてだんだんと聞き取れるようになった気がしました。これからスペイン語をもっと勉強してスムーズに話せるようになりたいと思いました。 (M.M.)

市場に行ってみよう!

旅行先でその地域のことをよく知るには市場に行ってみるのが一番ですね。サラマンカの中心地周辺では、マヨール広場の裏手に1つ、そしてバスターミナルの隣に1つ大きな市場があります。そこには新鮮なお魚、肉、野菜、果物などがきれいに陳列され、スーパーマーケットとはまた違う風情と活気があります。中には豚の顔や皮をむかれた子ウサギなど、日本人にとってはちょっと生々しいものもありますが、スペイン人にとってはどれも大切な食材です。市場ではスペインの豊かなでそして力強い食文化の原点を目にすることができるでしょう。

Fray Luis de León

サラマンカ大学のシンボルと言えば、旧サラマンカ大学の前の広場Patio de las Escuelas に立つフライ・ルイス・デ・レオンの像でしょう。私たちが1カ月間宿泊していた寮の名前もフライ・ルイス・デ・レオン寮でしたね。フライ・ルイス・デ・レオン (1527-91) は、16世紀のスペインでもっとも偉大な人文学者であり、詩人でもあった人物でした。サラマンカ大学の神学の教授となりますが、旧約聖書の「雅歌」をカスティーヤ語に翻訳注解したことなどが原因で、異端審問にかけられ投獄されました。ほぼ5年後に彼の無実が認められ、再びサラマンカ大学に戻ってきます。彼が教鞭をとっていた講義室は現在も旧サラマンカ大学内に残されています。

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