—スペイン語学留学通信—VOL.7

忘れたくないことばかり

スペインの楽器といえば、なんといってもギター!…なのかは知りませんが、話の展開の都合上そうさせていただきます、はい。
スペインでは、よくバルのテラス席で変わった格好をして、ギターなどを弾きながら素敵なヴォイスで歌っている人たちがいます。彼らは tuna(トゥナ)と言って、辞書をひくと“学生の流しの小楽団”となっていますが、学生オンリーって訳ではないと思います。(だって普通におじさんだった…。)

もちろんサラマンカにも彼らはいて、マヨール広場に向かって歩いていくといたるところからその歌声が聞こえてきます。昼間もいますが、夜ならかなりの確率で会うことができて、いつも陽気な歌を歌ってくれます。
私と友達も、たまたま見かけてその演奏を聴いていたら、手招きされて半ば強引に彼らの輪に入ることになりました。本当に陽気な人たちですね。でもちょい距離が近いぞー。
…とまぁここまでなら普通な(?) 体験だと思いますが、なんと私は歌のプロである彼らの前で歌ってしまいました!!ギターまで借りて!!羞恥心持って!!
日本の歌を歌って欲しいということだったので、宇多田ヒカルのFirst loveと、YUIのTOKYOをはずかしながら歌わせていただきました!!めっさ楽しかった!!
また、私は自由会話の際も、先生がギターを持ってきてくれて(私がギター出来るのを知っていたので)歌ったり、フラメンコギター教えて貰ったり、とても貴重な体験が出来ました!楽器が出来る人は、ギターの曲を練習していくとみんなとはひと味もふた味も違った体験ができるかもしれません。
こうして現地の人たちと交流を持つことも、この研修の醍醐味だと思いますので、恥ずかしがらずに絡みましょう!!

余談。これのせいで授業に遅刻してしまった!なんてのいうもいい体験なのか否か…。
(Y.W.)

サラマンカで得たもの

私は出発前にひそかに一つの目標を決め、サラマンカへ向かった。その目標とは、「必ずヨーロッパ人の友達を一人以上つくること!」だった。
まず、クラス内で友達をつくることにした。はじめは日本人とばかり話し、スペイン語は使っていなかった。ある時、同じ科目を受講している台湾人の人と出会い、一緒に次の授業へ。それから、よく話すようになり、昼食に誘われた。最新ドラマや漫画など日本のことをよく知っていてびっくりした。 ある時、私と台湾人七人で昼食に行った。日本について質問攻めを受けた。言葉がうまく出てこなかったが、スペイン語・英語・漢字を使って精一杯しゃべった。それから、何度も食事をし、一緒に過ごさない日がないほどだった。授業中にこっそり筆談もしてしまった…。

サラマンカ生活二週間目、学校のプログラムでアンダルシアに行った。バスに乗り、席を探しているとある女性の横が空いていたため、座ることにした。バスが出発すると、その女性が私に話しかけてきた。彼女はイタリア人で、同じ大学生だった。彼女は両親の仕事の関係で今はドイツに住んでいる。ドイツ・イタリアの状況、生活環境などゆっくりと話してくれた。日本に興味があるようで、大学生活や日本語について質問をされた。例えば、バイトのことや日本の学費、日本語文法の話だった。これはヨーロッパ人の友達をつくるチャンスだと思い、多くのことを話した。英語も使いつつ、知っている限りのスペイン語で会話することができた。
最後の授業の日、アドレスを聞き、今も時々メールを送りあっている。目標であった、「ヨーロッパ人の友達を一人作る」を達成することができ、とても嬉しく思った。また、積極的に人と話すことができる自分に気がついた留学であった。 (O.H.)

Cielo de Salamanca

サラマンカ大学の建造物の中でぜひ忘れずに見て頂きたいのが、Cielo de Salamanca です。かつては旧大学の図書館の天井に描かれていた天体図の一部で、15世紀のものだと言われています。現在はサラマンカ大学の中庭 (Patio de Escuelas Menores) にある Museo Universitario に移築されています。真っ暗な美術館の中に、浮かび上がる天体図はとても幻想的。一度見たら忘れられなくなります。残念ながら撮影禁止のため、サラマンカ旧図書館の写真を載せます。Museo Universitarioは入場無料ですので、ぜひ現地で実物をご覧ください!

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